チア男子!!
2011年2月10日
読書

朝井リョウ「チア男子!!」 読んだ。


つまんなかった。
正直、早く終わらないかなーという一心で読み終えた感じ。
早く読み終えて、次の本を読みたい って気持ちだけで。


柔道一家に生まれ、親友と共に柔道の道を歩んできた主人公。
偉大な姉と自分、まわりからの期待…
逃げるも同然に歩み始めたのは、男だけのチアリーディングだった

というあらすじ。


始まり方も、進み方も予想通り。
予想通りなんだけど…

こういう、
いわゆるウォーターボーイズ的な

男がそれをやるの?って驚きと意外性
彼らがぶち当たるとあっさり予測できる偏見と理解のなさ、
メンバーとの衝突と友情、
各個人が抱える葛藤と闇、
増えていく協力者、
目標と、それに到達できたときの感動と・・・
みたいな。

そんな、分かりやすい構成で良かったんだけども

作者自身がそういうありきたりな展開を
避けようとしたのか
それとも、別に意識しなかったのか

それはちょっと分からないけど

すごく中途半端だった。全体的に。


この本の中で書きたいこと、いっぱいあったんだろうけど
それが明確になってないような感じがする。
一本筋みたいなものがないんだよね。
主人公の成長、親友が口に出さない悲しみ
男子チアの説明部分、
新しく出会った仲間との友情・・・ いろいろ書こうとしたんだと思う。
でも何一つ「描ききった」ものがない。


登場人物もだれひとりとして、しっかり描ききれていない。
主人公でさえも。 
というか、誰を主軸に書きたいのかも分からない。
どの登場人物も、人物像が定まってないというか…
見えてこない、伝わってこない。なにも。

人物がしっかり描かれていないから、誰にも感情移入が出来ない。
読んでいて置いてきぼりを食らってしまう。


ケータイ小説みたい。

構成といえばいいんですかね
段落?パーツ?の置き方がわかりにくいし読みとらえにくい。

時系列を把握しにくい。
ラストは最大の見せ場なんだろうけど、分かりづらい。
どれがノートの言葉なのか、カッコ「」くらい付けたらいいのに。

意味わかんなくて しばらく読み進んでから
あ、こういう意味なのか、とページ戻って読み直した。



ひとりひとりが、男子チアを通して
胸の中に秘めていたもやもやを打開しようとするのは分かるけど
それが押し付けがましい。
感動的でしょ?っていう売りつけてくるのも。

キャラをつくろうとするのも分かるけど
わざとらしすぎる。

つっこみとボケも面倒くさい。パターン化しすぎ。くどい。
ひとつのネタを引っ張りすぎ。
つまらないネタを引っ張る書き方こそ読む側にとっては苦行。
メンバーの、チームの中での「役割り」を印象づけるためには
簡単な手法だったのかもしれないけど

わざとらしすぎるし、面白くないし
いっそのこと、そんなの書かなくていい。
「ふ、と、」って書きたいだけちゃうんかい。



朝井さんが書きたかったこと、全部書けてはないんだろう
いろんな人に、いっぱい取材したんだろう
実際にその目で見て心を動かされたんだろう というのも分かる。

取材したものを余さず書き入れようとしたのかな

これはチアリーダーの誰かが言った言葉だろうな、
チアの技の説明とかも教科書から抜粋してるんだろうな、
朝井さんの中から生まれてきた言葉じゃないんだろうな、
と思わされてしまうのがいくつもあった。
実際には朝井さん自身の言葉なのかもしれなくても。
目に入ってくる文字以外に届くものはなかった


こんなふうに「取材がんばったんだな」と思わされてしまうと
本を読んでいて冷める。


もうちょっと、じっくり書いたら別物になったかも。
全員を書こうとするんじゃなくて
的を絞って書けばよかったんじゃないかなぁ

だっていきなりすぎるんだもん
初対面にあだ名つけようとか・・ ムリヤリすぎるよ
有吉くらいでしょそんなの。
みんながみんな簡単にまとまりすぎた感じもあって
その、分かり合う過程が全然書かれていないから
ストーリーに入り込めないまま終わってしまう。

大学生じゃなくて高校生だったら
もうちょい飲み込みやすかったかもしれない。
まぁ、翔の過去を書くには大学生じゃないとダメだったんでしょう。

もっとね、細かいところからしっかり書いて
学祭で終わりにしておけばシリーズ化に出来たのかな
これで続編出たとしてもたぶん読まないけど。


「桐島、部活やめるってよ」を読んだときは
この作者の次回作が楽しみ!と思えたのに

朝井さんは長編向きじゃないんでしょうか…

本当につまらなかった。

チアといえば
アルビレックス・チアリーダーズしか思い浮かばない人間として
この本を読み終わったいま、男子チアに興味を持ったか?といえば
ノー、です。


文句ばっかりのエントリになってしまった。


朝井さんにしてみれば初の長編だし
ただでさえ難しいスポーツものだし
頑張りましたって感じはあるし

もう朝井リョウは読まない という結論にはなっていません。


次は「蝦蟇倉市事件」です。
name:
comment:
同じ感想を持ちました。他の方がどのような感想を持ってらっしゃるのか知りたくて検索した結果ここを見つけました。”ばじとうふう”さんが素晴らしい文章力で書いてくださり、自分の感想を代弁していただいた気がしました。
Waka/ 2月27日 
Waka様、コメントありがとうございます。身に余る言葉まで頂いてしまい恐縮です… 期待を持って読んだぶん、不満が大きく残ってしまうような作品でしたね。 同じような感想を持った人と出会えると嬉しいですよね!それも含めて、読書の楽しみだと感じます。本当にありがとうございました。
かずい(管理人)/ 2月27日 
ふざけんな
ああああ/ 9月24日 
お前に本読む資格ないな
222-375-9636/ 9月29日 
コメントありがとうございます。
管理人/ 10月12日 
この本はタイトルもあまりよくないですもんね。桐島・・のタイトルは秀逸だったから。

ガキの書いた小説って感じで
チア男子は読みたくもないので
読んでないです。
とおりすがり/ 7月19日 
とおりすがり様、コメントありがとうございます。

ここ数年、「○○○○!」みたいな形のタイトルが
いろんなところで流行りみたいになってますし、食傷気味なのは確かにありますね。
「桐島~」はタイトルにも惹きつけられましたし、
タイトルに名前があるのに、桐島君本人の直接の言葉は見られないという書き方にも面白さを感じました。
「チア男子」は期待して読んだだけに、落胆が大きく文句ばっかり書いてしまいました…
管理人/ 8月08日 
楽しんで読んでる人に失礼な文だな。チアやったことないんだから教科書やらから引っ張ってくるのは当たり前だろうが。
文句たらたら言うならチア男子をもっと良く書いてみてくれ。
ありきたり/ 8月21日 
ありきたりさん、コメントありがとうございます。

楽しんで読んでいる人はそれで良いですし
ここに書いた感想を強制するつもりはまったくありませんよ。


>チアやったことないんだから教科書やらから引っ張ってくるのは当たり前
そうなんですが、教科書からの引用だろうなと分かってしまうと白けてしまうなあと思ったのです。


わたしなりに楽しんで読んだ結果の感想です。
管理人/ 11月09日 
NEW ARTICLE
TAG
COMMENT Thank you!
読書メーター

QLOOK BLOG



QLOOKアクセス解析